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兵庫県畜産共進会が開催、名誉賞には上田さん、太田さん

 第105回兵庫県畜産共進会(主催=全国農業協同組合兵庫県本部)が10月26日、兵庫県養父市の但馬家畜市場で開催された。このうち種牛の部の名誉賞・農林水産大臣賞には美方郡の上田伸也さん出品の雌牛(写真)を、肉牛の部には養父市の太田克典さん出品の去勢牛を選出。上田さんは種牛の部2連覇。
 この共進会は明治42年に初開催され、全国でも珍しい生体審査が行われる年に1回の但馬牛の最高峰の共進会。出品牛はすべて県生まれ県育ちの兵庫県産但馬牛で、県内で選抜された優れた牛が出品される。種牛の部には雌45頭、肉牛の部には雌20頭、去勢38頭の計58頭が出品された。近年はコロナで表彰式を簡素化するなどしていたが、今回から従来形式に戻して行われた。
 種牛の部で名誉賞を受賞した上田さんは通算10回目の受賞。受賞牛について「発育良好ではあったが、少し細かった。この1カ月でボリュームが付いて迫力が出た。3連覇目ざして頑張りたい」と喜びを語った。
 肉牛の部の名誉賞の太田さんは、通算8回目の受賞。但馬家畜市場導入牛で「名誉賞はほかの人には譲れないという気持ちでこの1年、取り組んできた。目ざしたのは、これ以上のものはできないだろうという圧倒的な良い牛づくり」と述べた。太田さん出品牛は雌牛のトップである最優秀賞1席にも選出。去勢と雌の双方でトップとなった。
 イベントを締めくくる肉牛の臨時せりは、せり機を使わずに昔ながらの札を用いたせりが行われる。ことしもせり太夫はJA全農兵庫畜産部畜産販売課の宮城直弥氏が務めた。せりの結果、太田さん出品の名誉賞牛は、1頭あたり2千万円の過去最高額で、神戸市中央区のステーキレストラン(株)モーリヤが落札した。団体優勝は種牛の部がJAたじま、準優勝がJA丹波ひかみ。肉牛の部の優勝がJAたじま、準優勝がJA丹波ささやま。目下「神戸ビーフ」はインバウンド需要などを受けて高値相場となっている。注目が集まっており、県外からも多くの見学者が訪れた。入賞牛の出品者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)

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