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GAP JAPAN2023、「とくしま三ツ星ビーフ」取り組み紹介

 一般(財)日本GAP協会は10日、日本最大級のGAPシンポジウム「GAP JAPAN2023〜農業の持続可能性とGAP」を東京都内で開催した。同シンポジウムでは、持続可能な農業の実現に向けた最新のトピックや取り組みが紹介されるほか、専門家らによるパネルディスカッションなどが行われた。また、GAPアワード2023受賞者による記念公演ならびに表彰式が行われ、徳島県農林水産部畜産振興課・振興成長戦略担当の田上総一郎主査兼係長(写真右)が登壇。「とくしま三ツ星ビーフ」の取り組みを紹介した。
 徳島県では、令和元年度にJGAPを必須要件とした「とくしま三ツ星ビーフ」を創設した。JGAP認証がブランドの高付加価値につながるものと捉え、「とくしま三ツ星ビーフ」について、国内外の大消費地での販路拡大や海外輸出などの認知度向上に取り組んでいる。この取り組みは、ほかの多くが肉質や等級に偏ったブランドづくりとなっていることに対し、牛が育った環境や牧場の価値に着目している点が新しく、そこにJGAPの新たな活用法を切り開いており、そのことがGAPアワード2023にふさわしいと高く評価された。
 地域のブランド牛の競争激化や、経済のグローバル化が加速するなどの情勢を背景に、徳島県では、国内外で評価される「畜産ブランド」の確立を目ざし、令和元年度に「とくしま三ツ星ビーフ」を創設した。「とくしま三ツ星ビーフ」は、(1)GAP認証牧場(2)とくしま育ちの牛(3)高品質な枝肉—の三つを要件とした、徳島県の新たな牛肉のプレミアムブランドである。このうち「JGAP認証牧場」では、地域ブランド牛の要件として、日本で初めての取り組みで、黒毛和種を「ゴールドスター」、交雑種を「シルバースター」として、それぞれブランド展開している。また、県が開発したオンラインシステムで、認定証の発行を速やかに行っており、令和5年3月末日時点での認定頭数は、「ゴールドスター」が774頭、「シルバースター」が5,861頭と増加傾向にある。

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