8月の輸入牛内臓市況、お盆ピークへ強含み継続 米枝肉安でも内臓価格への波及は少ないか

 お盆の行楽・帰省シーズンを迎える8月の輸入牛内臓相場は、焼き肉・バーベキュー需要が年間ピークに達する一方で、供給の構造的な細りに変化はなく、牛タン・アウトサイドスカート・ハンギングテンダーの主要焼き材は高値圏での強含みが続く見通しだ。ただ月後半にかけては、盆明けの実需一巡に加え、米国牛肉市況の急変という新たな変数が意識され、先高一辺倒だった相場観に転機の芽が出始めている。
 供給面では米国の処理頭数の縮小が続く。独立記念日を挟む7月4日週の処理頭数は46万1645頭にとどまり、翌週の推定は52万9千頭と、前年を約3%下回る水準での推移となった。当面は週51万〜52万頭前後のタイトな処理が続くとみており、副産物である牛タン・スカート系の発生量に回復の余地は乏しい。
 一方、注目すべきは米国内の枝肉市況の急落だ。7月半ばには米国の生体牛現物が1週間で10ドル安と大きく崩れた。ただしこの下落は頭数増によるものではなく、肥育日数の延長に伴う枝肉重量の増加が主因であり、内臓の発生量を押し上げるものではない。枝肉安がそのまま内臓価格下落につながると読むのは早計だろう。一方、経産牛の処理は7月4日週に前年比7・4%増と2週連続で前年を上回っており、一過性との見方が優勢だが、経産牛由来タンの発生に下げ止まりの兆しが出ている点は供給不足に悩む買い手にとって数少ない朗報だ。
 需要面では旧盆前の量販・外食の手当てが8月前半の相場を支える。周辺部位のハンギングテンダーやシンスカートもアウトの代替需要とBBQ向けで底堅く、白物はラージ・スモール共夏場需要期のただ中で需給の引き締まりが続く。
 為替は一段の円安が調達コストを押し上げる。足元の円相場は1ドル=162円台と7月の161円台からさらに水準を切り下げ、米国相場の軟化分を円安が相殺する構図だ。(続きは食肉速報に掲載)

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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