近畿大学ら開発の「近の大和肉鶏」、阪急うめだ本店で限定発売




 近畿大学薬学部の多賀淳教授と(有)メンテナンス・サービスが共同開発し、奈良県で食鳥生産・卸を営む(有)フード三愛が生産した「近の大和肉鶏」の商品発表会が25日、阪急うめだ本店13階ダイヤモンドホールで行われた。
 「近の大和肉鶏」は、通常、水に溶け込んでいるさまざまな気体を特殊な装置で水から気体を追い出した「脱気水」を使用して育てられたブランド地鶏。
 もともと近大とメンテナンス・サービス社は、2016年に遺伝子組み換えや薬剤を使用せずにコレステロールを低減させた卵「近の鶏卵」を開発し、商品化。その知見を活かし、昨年末から奈良県の食鳥生産・卸企業の「フード三愛」の協力を得て「大和肉鶏」に、脱気水を与えて飼養したところ、出荷状態における可食部のコレステロール値が一般鶏に比べて約25%低いことが分かり、「近の大和肉鶏」として商品化に至った。今回出荷された鶏肉は合計30羽分。26日から28日まで、3日間の期間限定「鳥芳 阪急うめだ本店」で販売した。
 大和肉鶏は奈良県で生産する銘柄地鶏。ニューハンプシャー種に名古屋種を掛け合わせたメスにシャモの雄を掛け合わせて作出される。約130日の長期間飼養された肉質は歯ごたえと強いうまみが特長。大和肉鶏生産を行うフード三栄の茂倉洋将社長は「最初は半信半疑だったが、脱気水を与えた鶏は、夏場でも食が落ちず健康的で増体も早い」と効果を実感。今回は鳥芳阪急うめだ本店での試験販売に留まるが、好評であれば組合を通じて他の生産者とも連携しながら販売に注力していきたい意向だ。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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