広島県の野生猪で初の豚熱陽性、ワクチン接種推奨地域設定を要請




 広島県は22日、同県大竹市で捕獲された野生猪について、豚熱陽性が確認されたことを公表した。30年9月にわが国で豚熱が発生したことから、同県では豚熱ウイルスの感染状況を把握するため、野生猪に対する豚熱検査を実施しており、20日に大竹市で衰弱した野生猪の豚熱検査を実施したところ、県内で初めての野生猪での感染が確認された。発生場所から半径10km以内に養豚農場はなかった。
 これを受け、同県では22日、危機対策本部員会議を開催。国に対し、広島県を豚熱ワクチン接種推奨地域に設定するよう求めるとともに、野生猪への豚熱経口ワクチン散布について支援要請するほか、中国地方各県と連携し、広域的な対策の強化を図る。なお、今回野生猪が捕獲された地点は、17日に豚熱陽性であると確認された山口県岩国市の死亡野生猪発見地点から北に約4km地点、また、兵庫県丹波市の豚熱陽性野生猪発見地点から西に約280km地点に存在している。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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