石垣牛流通協議会が総会、植村会長「おいしさの理由知ってもらう」




 日本最南端の銘柄牛「石垣牛」の振興と向上を図り、ブランド保持、高揚および全国への消費拡大促進を目的に2021年に設立された、石垣牛流通協議会(植村光一郎会長)は17日、23年度総会を東京都新宿区の京王プラザホテルで開催した。議案審議では22年度事業報告、23年度事業計画など上程全議案を承認。また、役員改選では植村会長らを再任した。
 植村会長は冒頭「当協議会では、まずは石垣牛を実際に食べていただき、そのおいしさの理由を知ってもらうよう取り組んでいる。そして生産工程の優位性についてしっかりとアピールしていく。そのあとは生産者、流通事業者、消費者が一体となり、フードチェーンを構築していくことが重要だ。さらに需給関係によって価格が形成される。現在は首都圏に向けて需給関係をつくっているが、今後は石垣牛の需給関係を世界市場に求めていき、そうすることで価格安定を図っていく」とあいさつ。
 続いて来賓からは林芳正外相(写真)が「2012年から足掛け3年ほど農相を務めたが、当時は故安倍晋三総理からの指示により、東京五輪までに輸出を倍増するという大きな目標を掲げた。その達成のために世界各地で売り込みを行い、ベトナムでは現地のスーパーで植村会長とサンプル配布なども行った」と明かし、「現在、和牛は世界で押しも押されもせぬブランドとなっている。たとえば香港やマカオのスーパーへ行くと、米国産牛肉などの価格を1とすると、豪州産wagyuが5、日本産和牛は10と、一般的な牛肉の10倍の価格で販売され、それが売れていることは大変喜ばしいことだ。石垣牛もブランド化することで付加価値をつけていき、それが生産者に還元される良い流れを、協議会を足場に構築していただきたい」と期待を寄せた。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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