茨城県常陸牛振興協が総会、新ブランド基準を夏ごろ発表




 茨城県常陸牛振興協会(鴨川隆計会長=写真中央)は21日、同県で総会を開き、上程全議案を原案どおり承認した。2023年度は常陸牛の新たな肉質基準を夏ごろ発表し、トップブランド化への取り組みを着実に進めていくとともに、3年連続で販売頭数1万頭を達成した昨年度に続き、今年度も1万頭超えを目ざしていく。
 鴨川会長は常陸牛がウクライナ情勢によりエネルギーおよび飼料価格が高騰し畜産農家が厳しい状況にある中で、3年連続で販売頭数1万頭を達成したことを報告し「常陸牛販売推奨店が600店を超え、海外輸出が7カ国にのぼり、ほぼコロナ前並みの20tとなった。またベトナム・ダナンのホテル三日月で常陸牛が扱われることなった。タイのシャングリラ・ホテルでも常陸牛の採用が決定している」とコロナ禍から上向きにある現状を報告した。なお、ホテル三日月はときの人となっている藤井聡太竜王・名人初の海外対局が行われた場所で、その際、協会の尽力もあり藤井竜王・名人が常陸牛のヒレを食べる光景がテレビで放映されたことから、藤井ファンへ常陸牛が浸透していけば望ましいと事務局から補足された。
 23年度の事業は、オレイン酸値と小ザシに着目した新たな肉質基準の常陸牛を食肉関係者に精力的にPRし、新たなネーミングにより、新ブランドとして発表する。また常陸牛フェアを東京都内や横浜市の高級ホテルで開催するほか、1万頭達成記念大会(祝賀会)を開く予定。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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