第1回新世代合同牛枝肉勉強会、初代GC牛は岩手県の熊谷さん




 JA全農ミートフーズは3月28日、「第1回新世代合同牛枝肉勉強会」を東京食肉市場で開催した。同勉強会は岩手、宮城、福島の3県の肥育牛生産に携わる若手生産者が集まり、交流することで生産意欲の高揚と互いの技術の研さんに励み、肉牛の生産基盤の維持・拡大と銘柄確立が経営の安定につながることを目的としており、今回が初開催。3県は、いずれも東日本大震災の被災地であり、直接的な被害に加え、原発事故による風評被害で打撃を受けた地域でもある。
勉強会には各県から12頭、合計36頭の黒毛和種が出品され、競りでは、いずれも高値で購買された。厳正な審査の結果、グランドチャンピオン賞(GC)には、岩手県の熊谷翼さん(右写真中央)の出品牛(去勢、枝肉重量529kg、格付A5、BMS No.12、ロース芯面積113平方cm)が輝き、(株)ミヤミートがキロあたり3,085円で購買。熊谷さんは栄えある初代GCに輝いたことについて「出品牛については自信があったのであわよくばと思っていたが、それ以上に宮城県や福島県からの出品牛のレベルが非常に高いので、まさかという思い」と喜びのコメント。さらに肉牛生産者として「一貫経営を行っており、子牛から育てている。牛には愛情を持って接しており、ときには家族以上に優先しなければならない事もある。仕事でもあるが、それ以上にやりがいを感じている」と述べた。
 また、各県のチャンピオン賞として、福島県の佐藤智英さん(同右)出品牛(去勢、604kg、A5、BMS No.12、111平方cm)は(株)ウスネフードが2,771円で、宮城県の川口公輝さん(同左)出品牛(去勢、607kg、A5、BMS No.12、92平方cm)は(株)ふじなわが3,004円でそれぞれ購買した。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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