和牛甲子園開幕、「取組評価部門」最優秀賞に鹿児島県立市来農芸高校




 第6回和牛甲子園(主催=JA全農)が19日、東京都の品川グランドホールで開幕した。第6回となる同大会は、3年ぶりに実参加を主体としたハイブリット方式となっており、19〜20日の2日間にわたって開催。「取組評価部門」と「枝肉評価部門」、さらに、この2部門の合計点で評価する「総合評価部門」の審査が行われる。
 和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業高校の生徒、高校球児ならぬ「高校牛児」たちの大会で、育てた和牛の肉質と、飼育に関する日ごろの取組内容を競う大会。(1)将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上(2)日本各地で同じ志をもつ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図ることを目的としている。
 1日目は、開会式、取組評価部門の結果発表および入賞校による発表会などが行われた。初めに、JA全農の斉藤良樹常務理事が開会のあいさつを行い「わが国には300を超える農業高校があり、そのうち数十校において授業やクラブ活動の一環として、高校生の手による和牛飼育が行われている。新型コロナの感染拡大は、仕事や生活様式を大きく変え、和牛甲子園もオンライン開催を余儀なくされた。一方で、SNSなどを介し、高校牛児のネットワークづくりが一層進むという思いがけない収穫もあった。しかし、従来開催を望む声も多く、今回は万全のコロナ対策を講じた上で、3年ぶりとなる実参加を含むハイブリットで開催し、新たに4道府県、5校の参加を含む、合計23道府県40校と過去最大の規模となった。同じ目標をもつ学生同士が存分に力を発揮し、この和牛甲子園を楽しんでもらいたい」と述べた。
 「取組評価部門」の最優秀賞には、「次代の和牛づくりの挑戦を」をキャッチフッレーズに飼育体験を発表したが鹿児島県立市来農芸高校が輝いた。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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