全農岐阜県本部が共進会、最優秀賞は単価6,167円でながせ食品購買




 全国農業協同組合連合会岐阜県本部は4日、岐阜県高山市の飛騨ミート地方卸売市場で「令和5年度岐阜県下農協肉牛枝肉共進会」を開催した。共進会は安全・安心な飛騨牛を消費者へ供給するため、飛騨牛銘柄推進協議会登録農家制度にて認定された生産者の生産技術の向上および生産基盤の強化を図り、さらなる飛騨牛の肉質向上と継続を目的としている。ことしは黒毛和種180頭(雌48頭、去勢132頭)が出品され、厳正な審査の結果、最優秀賞は(有)牛丸畜産(写真右)の出品牛(A5、去勢、枝肉重量540kg、BMS N0.12)が選出され、キロ単価6,167円(税込)で(有)ながせ食品(写真左)が購買した。出品牛のうち5等級160頭、4等級20頭で、出品牛全頭が4等級以上となる良質な枝肉が出そろった。
 審査講評として日本食肉格付協会東海北陸支所の福留一広支所長は、「共進会に備え入念に肥育管理されてきた選りすぐりの枝肉が集まり、肥育技術の向上とブランド強化に取り組まれた飛騨牛らしい枝肉が出品された。最優秀賞の枝肉は、脂肪交雑は小ザシ形状の12番で肉色が非常に良好できめが細かく、周囲筋のバランスも良く脂肪交雑も十分で、枝肉に厚みがあった。とくに脂肪質がしっとりした飛騨牛の理想的な枝肉で、審査委員満場一致で最優秀に決定した」と述べた。
 せりでは購買者の期待していた枝肉が出そろい、年末の需要期らしい活発なせりが展開されて全頭が高値で購買された。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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