和牛の魅力創出技術の構築事業、成果と今後について議論




 日本中央競馬会(JRA)畜産振興事業令和2年度黒毛和牛の魅力創出技術の構築事業・事業推進委員会がこのほど、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。インターネット会議システム「ZOOM」も併用し、ネット交流も行われた。初めに神戸大学の上田修司助教から、昨年度行った事業の成果報告と今年度の取り組みが紹介された。
 昨年度の取り組みとしては、モモ肉の断面をX線CT装置を用いて解析し、組織染色などで分析することで、黒毛和牛には赤身でも乳用牛や海外wagyuではみられない細かな霜降りが入っていることを確認したと説明。しかし、これに至るメカニズムはいまだ解明できていないことから、遺伝子を網羅的に解析し、関係している遺伝子65個を特定。これらの特徴的な遺伝子を現在、大学で分析している。上田助教は「黒毛和牛の遺伝子を特許として守っていく必要がある」とし、データを整理していると話した。モノ不飽和脂肪酸に関わる遺伝子もみつかってきたとしている。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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